美しが丘の行政書士の美しき日々
2022.11.30
業務関連
八重樫
こんにちは!八重樫です。
ちょっと古い記事ですが、今年の9月に次のようなニュースがありました。
「freeeがGovTech強化。freee登記・許認可をスタート」
どうやらまずは「軽貨物自動車運送事業経営届出書」からサービス開始し、次に古物商許可、飲食店許可、建設業許可と順次導入していくそうです。
最近は「AIに取って代わられる職業」ということで士業が(煽り気味に)挙げられているため、業界の一部では戦々恐々としているようです。
さて、当事務所はどうかというと・・・
「ノーダメージ」
です。強がっているわけではないですよ。
そもそも上に挙がっている「軽貨物」「古物商」「飲食店」の許可はかなりの事業者さんが自ら申請しています。
書類作成の難度も低いため、当事務所に相談が来たときは、まず難度の説明をして「ご自分でやらなくても大丈夫ですか?」という案内をします。
その上でどうしても依頼したい、というものを受任しています。
依頼理由は、そもそもPCやプリンターなどのOA機器を持っていなかったり、とにかく手続きを自分ではしたくなかったり、専門家に依頼した方が安心だったり・・・。
つまり、「freee許認可」がリリースされることによってそれを利用するような方はもとから当事務所の顧客層ではないのです。
建設業許可にしてもそう。
許可の要件も整っていて必要書類も揃えてあとは申請するだけ、という段階で当事務所に依頼される方はいません。
その前の段階、
・どうしたら許可の要件を満たすことができるか?
・許可を取ったあとのことを踏まえて許可申請をしてほしい
という要望をもってご相談にくる方がほとんどです。
また、当事務所では建設業許可に関しては、許可取得後の「決算報告(決算変更届)」「経審」「入札」までサポートしています。
特に経審に関しては、顧客の現状を踏まえて希望の点数(P点)に到達する(または維持する)ために何を取り組めば良いか、というアドバイスも行っています。
建設業以外も、例えば運送業では許可取得後に遵守しなければならない「輸送安全規則」を踏まえた法令遵守のサポートが好評です。
この辺も、それぞれの顧客の実情に合わせてアドバイスをしていくので私の目の黒いうちはAIにはできないのではないでしょうか。
2011年の開業時、「これからは単なる代行業務ではやっていけなくなる」という思いがあり、代行とは別の部分で価値を出すことを当時から常に意識し続けています。
(一部、本質が代行部分にある業務も取り扱ってはいます)
そのため、はっきりいって行政書士を表す「代書屋」という表現は私は嫌いです。
自分たちの価値を下げる表現だと思っているので11年間一度も使ったことないですし、今後も一生使わないと思います。
本件のニュースは、「代書屋」さんには非常に焦るものかもしれません。
しかし、私としてはむしろ歓迎です。
当事務所の価値の大部分を占めていない「書類作成」部分の効率化を図れるのですからむしろ使わせてほしいとさえ考えています。
(もっと言うと他の会社が類似のサービスを展開するときは当事務所で監修したいですご連絡お待ちしています)
Ate breve, obrigado