美しが丘の行政書士の美しき日々
2022.05.10
業務関連
八重樫
こんにちは!八重樫です。
年々法人の口座開設が大変になってきています。
私も昨年自分の別会社を設立して口座を作ったときに「随分大変になったな~」と思いました。
そのときは某地銀2行と某信金1行の口座を作ったのですが、とりあえずその場では作れない。
会社の登記簿謄本と定款のコピーを提出して1~2週間の審査の上通過したら口座開設という流れ。
(他に「実質的支配者となるべき者の申告書」も出したかな?)
自分の場合はすぐに請求や入金のある取引がなかったのでそのような流れでも大丈夫でしたが、すぐにでも取引を始めたい事業者さんであれば困った問題だなと思っていました。
そして今回びっくりしたのが某○○○○銀行。
(画像を見ればどこかはバレバレですが)
当事務所で会社設立したお客様から電話があり、「先生、銀行に出す事業計画書作れます?」と聞かれたのが知るきっかけでした。
「合同会社だから足元見られてるのかな?」と思って某行のホームページを見てみると・・・
どうやら全法人共通で求められているみたいですね。
お客様によると、今年の4月からそのような取扱いになったそうです。
では、どういった書類を求められているのか具体的に確認したら・・・
(1)履歴事項全部証明書(登記簿)
(2)運転免許証等
この辺はまあわかる。
(3)は省略。
(4)許認可証の写し
うーん、他の金融機関で融資の際に求められるのは知っていたけど口座開設でも求められるとは。
2か月以上取得に時間を要する許認可も例示されてるので該当してしまったら大変ですね。
さらに下にいってみると・・・
(5)~(7)もまあいいでしょう。
びっくりしたのが(8)。
「貸借対照表」「損益計算書」!?
口座作るだけなのに??
極めつけは、決算迎えてない会社は「事業計画書」を出せと!?
「何の筋合いがあって・・・」と皆さん一様に思うことでしょう。
融資を申し込むのであれば必要というのであればまあそれはわかります。
回収可能性を審査する必要がありますからね。
しかし、口座開設にまでこのような書類を求めるのは明らかにやりすぎです。
犯罪収益移転防止法がどんどん強化されていっているのは知っていますが、これはその範疇を超えていますね。
○○○○銀行はあまり法人の口座を受け入れたくないのかな。
それはともかく、これから法人を設立し口座を作る予定の人は要注意です。
私も会社設立の依頼があったときはお客様に注意を喚起しようと思います。